時雨(しぐれ)は、日本海軍の駆逐艦。白露型の2番艦である。この名を持つ日本海軍の艦船としては2隻目。「呉の雪風、佐世保の時雨」と並び称された武勲艦である。
浦賀船渠で1933年(昭和8年)12月9日に起工し、1936年(昭和11年)9月7日に竣工した。
太平洋戦争開戦時には第1艦隊第1水雷戦隊第27駆逐隊に属し、柱島泊地に所在していた。1942年(昭和17年)5月の珊瑚海海戦に参加、6月のミッドウェー海戦では中途まで出撃した。8月にはマーシャル諸島で活動し、9月2日、アパママを占領。以後、ガダルカナル島輸送作戦に10回従事。11月12日に第三次ソロモン海戦に参加して損傷を受け、トラックで応急修理を受けた。11月21日、トラックから空母「冲鷹」を横須賀まで護衛した。翌1943年(昭和18年)1月2日、横須賀を出港し、6月まで横須賀とトラック間の護衛に7回従事した。その後、ブカ輸送作戦、レカタ輸送作戦、コロンバンガラ輸送作戦などに従事し、8月には輸送作戦に13回参加した。11月2日のブーゲンビル島沖海戦では、参加艦艇中、唯一無傷で帰投し、11月7日に佐世保に入港した。
1944年(昭和19年)1月3日、横須賀を出港し、トラックからラバウルへの物資輸送に従事。2月17日、米機動部隊のトラック島空襲で損傷した。パラオで応急修理を受け、佐世保に帰投して4月12日まで修理工事を受け、5月11日、佐伯港から第三航空戦隊を護衛してタウイタウイに入港。渾作戦に加わり、6月7日、ビアク島増援のため、陸軍部隊を載せた駆逐艦6隻とソロンを出発、途中、「春雨」が爆撃で沈没した。8日にビアク島北西で米艦隊と交戦し2隻が小破したため、増援作戦は中止された。6月19日マリアナ沖海戦に参加し佐世保に帰投し修理を受け、7月16日にリンガ泊地に入港。8月7日、パラオ輸送の第16戦隊を護衛した。10月のレイテ沖海戦では西村艦隊に属し、スリガオ海峡海戦参加艦艇の中で唯一生還した。
1945年(昭和20年)1月24日、タイランド湾、マレー半島東岸で「さらわく丸」を護衛中、米潜水艦「ブラックフィン」(SS-322)の雷撃を受け沈没した。戦死者37名で、3月10日に除籍された。
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