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2009年02月 アーカイブ

2009年02月14日

とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜

シリーズ第3作。平凡な学園生活や擬似家族空間を強調していた前作までと異なり、本作では古流剣術を修めた学生剣士という少々浮世離れした性格のキャラを主人公に据え、前作まではサブ要素であった『戦い』を前面に押し出したシナリオとなっている。それと同時に有名声優や、人気音楽ユニットI'veを起用し、『恋愛ゲーム』という観点からは今までとはいくぶん違った方向性の作品となった。しかし攻略可能ヒロインの殆どが幼馴染や居候であることや、本作でも前作までの登場キャラと関係性の深いヒロインが登場することもあり、前作のメインであった人と人との繋がりや暖かな擬似家族空間は本作でも重要な要素を占めている。
クシェット ショベル フットプ スターリン ツリー 一期 ワッフル シリコー フォル ミッド オパール パスカル ニシダ バシネット ネトル いなば ハント トルネード ローダー スパラキ おどろき プログム リベット グアヤ ケープ うわばみ 水鏡 いろは坂 ストア サイヒト マチア トレッカー タマシダ ぼちゃ 温順山椒 グロナス レディ オーバート SEOタイ ビュー ディス オフセン かゆばら ダビンチ ディマー カイアポ かもい ギタリ るすつ トケドー

本作から、ゲーム中に存在する選択肢の一部にサクラ大戦シリーズに見られるような制限時間や時間差による選択肢追加システムが導入され、またバッドエンド等の他エンドを迎えた際の救済措置およびおまけコーナーとして劇中キャラがエンディングの解説を行う「エンディング講座」が導入された。

高町 恭也(たかまち きょうや)
声:黒崎和弥(DVD EDITIONのミニシナリオ)/緑川光(OVA)
主人公、私立風芽丘学園3年G組。古武術「永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術(以下御神流)」の師範代。旧姓不破恭也。シリーズ屈指のハードボイルドな半生の歩み手で、しかも武者修行で全国を旅していたため留年しており、同級生の赤星勇吾や月村忍より一歳年上との裏設定がある。年の割りに非常に老成しており、趣味は釣りと盆栽と昼寝。料理の才能は並程度だが味覚が鋭く、義母・桃子に試食係をさせられているうちに甘味にトラウマを持ってしまった。父の死後、「家族を護る」ことに執着。そのための無理な鍛錬が原因で交通事故に遭い、膝に完治不可能な重傷を負う。ある程度は再起したものの、恭也自身は剣士としての完成はないと思い、その夢を美由希に託す。師範代として美由希の成長を支えていたが、主治医のフィリスに完治すると言われ、自分のことに少しは気を配る様になった。己にも他人にも厳しいが、末妹のなのはや好きになった相手にはとことん甘い。
彼の半生は極めて過酷なもので、父・不破士郎の内縁の妻、夏織との間に生まれた私生児として生を受けるも数日で捨てられ、母の情を知らぬまま士郎と武者修行と称して各地を放浪とする旅を続けることになる。6歳の時にテロ組織「龍」によって御神宗家が爆弾テロに遭い帰る家を失い、父の結婚で高町姓を名乗るようになった頃のつかの間の安息も、士郎の殺害により家族を護る重責がのしかかる様になり、強さを求めるが故に無茶な鍛錬をした結果、重傷を負ってしまう。なお、膝についてはその後も2回重傷を負っており、最後はフィリスの強い薦めで手術を決断し完治させることになる。
さらに、いかに効率よく殺すかのみが追求され、銃器が通用せず自動人形ですら倒せる御神流の中でも暗殺を家業する不破家の出であることが彼の心にのしかかっており、こうした闇の部分ゆえ、どこか達観としてほとんど笑わない冷めた性格が形成されてしまった。高校3年の春に月村忍と知り合うが、しばらくたって彼女から吸血鬼 と告白された時もあっさり受け入れてしまったのは、彼自身も闇の部分を持っていた所が与って大きい。結果として忍の登場はお互いにとって最大の理解者が現れたこととなり、二人の性格に好影響をもたらすことにつながる。
公式には大学入学後、しばらく経って恭也から忍に告白することで恋仲に発展、やがて婿養子として月村家に入ることが確定するので、生涯2度も苗字が変わるという、男としては珍しい経験をすることになる。
高町 美由希(たかまち みゆき)
声:児玉さとみ
恭也の妹、私立風芽丘学園1年。兄・恭也から御神流を教わっている。御神流正当継承者候補。乱視気味で眼鏡をかけているが剣を握るときは外す。普段はぼんやりとした性格の文学少女で、暇なときはジャンル問わず多数の本を読んでいる。また、刀オタクと言われるほど重度の刀剣マニア。似たタイプの那美とは特に仲が良い。実は高町家とは直接の血の繋がりはなく、正確には恭也、なのはにとって父方の従姉妹にあたる。剣士としては天賦の才があるものの、もの覚えが悪く『とらハ3』時点では未完成の原石だが、恭也の厳しくも丁寧かつ気の行き届いた鍛錬により徐々に御神の剣士としての階段を上がっていく。
元の名は御神美由希と言い、天才といわれた父・静馬と、不破家の出である母・美沙斗との間の一人娘。3歳の時、高熱を発して母と病院に行った隙に御神宗家が爆弾テロで壊滅してしまい、事情により伯父である士郎の養女となった際、美沙斗は美由希を捨てたと言付けた。これは美由希が母を恋しがらないようにとの美沙斗なりの一定の配慮であったが、結局、士郎は桃子に相当責められた上に美由希自身も長い事、美沙斗を怨む結果に繋がってしまう。
不破姓を経由し高町姓を名乗るようになった頃は(美緒が美由希を輪に引き込む形ではあったが)、たまに美緒とも遊んだごく普通の少女だったが、士郎の殺害を機に御神流の鍛錬を開始。あるとき友人に御神の技を見せたとき、通常の剣道とあまりに違いすぎるその技を「卑怯」と罵られたことで友達を作ることにも臆病になり、鍛錬のみに明け暮れる没交渉な生活を送るようになっていった。神咲那美と親友になったのは、素がどこかぽややんとしたところが似ている事のほか、お互いの抱える人には言えない事情を共有できたことが預かって大きい。
「龍」がフィアッセたちを襲撃した事件の際、決死の覚悟で美沙斗を説得し実母と和解、しばらくして恭也から御神流の皆伝が認められた後は、離れていた時間を埋めるが如く母を慕って海鳴と香港を往復する生活を送る。美沙斗も美由希をスピードで恭也を上回る剣士として完成させ、『とらハ3OVA』の頃に独り立ちする。
フィアッセ・クリステラ
声:長崎みなみ ※歌はKOTOKO
日本語に堪能なイギリス生まれの歌手。喉の事情で歌手は休業中。治療のため在日しており、現在は喫茶店「翠屋」でチーフウェイトレスとして働いている。高町家とは幼少時より家族ぐるみの付き合いで、恭也、美由希とは幼馴染の間柄。日本に来て仲がより一層深まり、高町家における長女のような位置づけになっている。母・ティオレは世界的歌手、父はイギリス上院議員と超VIP。しかし本人は庶民感覚に染まっている。剣術を磨く美由希と同様、母親の技術と魂を正しく受け継ごうとしている。実は恭也達の父、士郎が死んだ事件と深い関わりをもち、彼女の心の傷となっている。
実はHGSでコードナンバーはAS-30。保有するフィンは黒い翼で名称は「ルシファー」。しかし、その能力は食事などで得るカロリーを消費する仁村知佳やリスティと異なり内在的な生命力を消費するもので、用いれば用いるほど生命の危機に陥る不安定なもの。そのため通常は転送能力「アポート」以外は用いることはないが、ある時、転落しかけた友人を救うために能力を使ってしまい代償として喉を痛めてしまったのである。
また、士郎はフィアッセの命を救う代償として爆死したが、そのことは高町家の家族以上に彼女の心に深い傷として残った。黒い翼もあり自らを呪われた存在と思い込んで塞ぎこんでしまい、HGSとしての能力まで暴走する有様だったが、そんな時たまたま椎名ゆうひが留学し、彼女によって再び生きる勇気を与えられたのである。
『とらハ3OVA』内でも再びメインヒロインに抜擢され物語のキーとしてフィアッセの結婚が取り上げられるが、同時にすでに恭也の相手は忍で確定されており本編中では高町家の長女的ポジションが押し出される形となっている。
城島 晶(じょうしま あきら)
声:鳥居花音
私立海鳴中央2年。家庭の事情により高町家に居候。空手道場に通い修行中。恭也を慕っており師匠と呼ぶ。運動大好き成績も優秀で文武両道。高町家料理担当その1(日本料理担当)。しかしボーイッシュなショートヘアで、一人称は『俺』と男言葉で会話し、女物の服を極度に嫌い同級生の男子と遊ぶ様は下手な男よりも少年らしく、恭也に「これで、女の子でさえなかったらなぁ」などと呟かせるばかりか、本人も男に生まれたかったといってはばからない。修行の一環で恭也に襲いかかることがあるが、性格上、奇襲は苦手。
鳳 蓮飛(ふぉう れんふぇい)
声:岩城由奈
私立海鳴中央1年。通称「レン」。中国人と関西人のハーフで、母親の影響で関西弁で話す。親の海外赴任により親交のあった高町家に下宿している。居候仲間の城島晶は嫌ってはいないが、根本的な価値観の差異から馬が合わず、しょっちゅう喧嘩してはなのはにたしなめられる。武術の才能は高く、ろくな鍛錬もしていないのに中国拳法を使いこなし、戦法の相性の悪さもあいまって晶を一方的に叩きのめしている。その一方で普段はのんびり屋で何もなければ日向ぼっこをしており、晶にカメと罵しられる。高町家料理担当その2(中華料理担当)で、経済観念は主婦そのもの。生まれつき体が弱く、よく病院へ通っている。
傍目重篤には見えない彼女が通院しているのは先天性の心疾患が理由で、本編開始時点では通常生活に支障がない程度の体力は付いたものの、軽い運動でも長時間続けられないハンデを負っている。普段からのんびりゆっくりしているのは性格だけでなくこれに起因する部分もある。しかし、特に拳法の修練に関しては「やりたくても出来ない」ジレンマを抱えている様もうかがわせる。
この病は手術により根治出来るものではあるが、失敗すればより重篤な状態に陥ったり、最悪その場で命を落とす可能性も皆無とは言えず、長い闘病生活で諦める事を覚えてしまった彼女は未来よりも今を望み、手術を拒み続けている。
神咲 那美(かんざき なみ)
声:日向裕羅
私立風芽丘学園2年。近所の八束神社で巫女のアルバイトをしている。『とらハ2』神咲薫の妹で、2の舞台さざなみ寮に在住。やはり鹿児島出身だが姉とは対照的にまったく訛っていないうえに柔軟性のある考え方も持ち合わせている。ぽややんとした非常に穏やかな性格で、雰囲気の似通った美由希ととても馬が合う。幼少時から一緒にいる子狐、久遠が一番の親友。実は姉同様退魔師で、実践剣術「破魔真道剣術 神咲一灯流」を修めるが、剣技は苦手。大変なドジで料理はあまり得意ではない[1]。なお、『とらハ2』『とらハ3』両方のOVA版に登場した(要するに『とらハ2』から『とらハ3OVA』に至る11年を走りぬいた)唯一の人物。
戸籍上は神咲家の次女であるがもともとは神咲家とは無関係な神社の子。5歳の時、見ている目の前で両親が久遠に殺されてしまい、あと一歩の所まで追い詰めながら封印が間に合わなかった神咲家が責任を感じて弟・北斗[2]と共に養子として引き取られたとの経緯がある。この重い過去は現在に至るまで雷が苦手という形でトラウマになって残っている。封印した久遠の生殺与奪の権を神咲家から与えられた彼女は始め久遠を深く怨んでいたが、やがて夢移しで久遠の過去を知るにつれ相対化、神咲那美として久遠と和解し新たな人生を歩むことを決意する。その際、自分と同じ思いをする人はもう出て欲しくないとの思いから退魔の道に進む。
久遠を封印した時から義姉・薫はあこがれの対象であり続けたが、もともと神咲家の人間でないことから霊力には恵まれておらず剣技の才能もない。しかし十六夜のようなヒーリング能力に秀でた特性があったため、薫のように霊剣を用いて力ずくで除霊するのではなく、霊と対話し説得して天に返す鎮魂術を仕込まれた。しかし、中には言う事を聞かずに攻撃する霊もあり、そんな時は久遠が電撃で霊に攻撃を加え助けており、現在では仕事上、那美と久遠は切っても切れない関係になっている。この二人の絆が最終的には久遠の祟りを依代を滅せずに払うという、神咲家の歴史においても画期的な奇跡を生むことにつながった。大学卒業後(『とらハ3OVA』よりも後の時代)は海鳴を離れ、姉同様に退魔師として久遠と共に全国を飛び回る生活を送る。
『とらハ2』の時代よりちょくちょくさざなみ寮を訪れていたので、瞳を含む2のメンバーにとって彼女は入寮前から妹分のような存在で、特に同世代の美緒は幼馴染のようなもの。入寮前の子供時代より活躍の場は多く、『とらハ2』では薫が実家にかけた電話を取り、『とらハ2OVA』では、はとこの葉弓に連れられ久遠と共にさざなみ寮に滞在しており楓を引き止める。さらに悪霊に襲われた真一郎と七瀬を救出したり、膝を割った恭也と出会い治癒術をかけたこともある。特に当初歩行すら危ぶまれていた恭也が曲がりなりにも戦闘可能なまでに回復できたのは、那美のかけた治癒術の賜物である。
大変そそっかしい性格ではあるが、神社の巫女と退魔師との二足の草鞋の上に、さらにノエルのメンテナンス中は臨時で忍のメイドまでこなす。このドジなメイドとの設定はアニメ版なのはにおけるファリンの原型となる。

月村 忍(つきむら しのぶ)
声:岩田由貴
高町恭也の同級生。1、2年生時も同じクラスだったが恭也は覚えていなかった。3年生になり急激に恭也と親しくなる。『とらハ1』綺堂さくらの姪。資産家のお嬢様だが幼少時に両親を失い郊外の屋敷にノエルと二人きりで暮らす[3]。そのせいか、趣味はゲームおよび機械いじりと案外庶民的。一見冷たい印象を与えるほどの美貌だが、心を許した相手に対してはノリのいいフレンドリーな性格を見せる。あるコンプレックスが原因で友達がいなかったが、恭也と知り合ったことで交友の輪が一気に広がる。後日談であるOVA版やドラマCD版において恭也と結ばれるため公式ヒロインとされており、アニメ版なのはにもこの地位が受け継がれることとなる。
実はさくら同様「夜の一族」と称する吸血鬼だが、獣人等の血が混ざっていない純血種のため獣耳と尻尾は持たない。血縁関係から見ればさくらの歳の離れた姉・飛鳥の娘。さくらと異なり幼少時から輸血用血液パックを常飲していたため、身体的な発育は正常。本編中でも心理操作や切断された左腕の再生など数々の特殊能力を見せてはいるが、むしろ戦闘力より知能面に才能が特化された、ある意味において異端児である。また、感受性が鋭く「夜の一族」であること自体にコンプレクスを抱いており、自分を受け入れてもらえない可能性に対する怯えから自分の殻に閉じこもって没交渉な生活を送っていた。そのため幼少期はツンケンとした性格で、度量の広い真一郎ですら手を焼いたほどである[4]。しかし、本質的には寂しがりやであり、実際は後述の理由もあってずっと愛情に飢えていた。
幼い頃から機械いじりばかりしており、日本国内の「夜の一族」の中でも名家である月村家の跡取り娘としてお嬢様教育を施そうとした両親との折り合いが悪かった。そのため、年頃の娘らしい叔母のさくらの存在は当初はコンプレックスですらあった。ノエルをプレゼントされたことがきっかけとなりさくらにだけは心を開くが、レストアに没頭するあまり結果的にますます自分の殻に閉じこもってしまい、仕事人間の両親には見放されてしまう。そんな折、自動車事故で孤児になり、綺堂家に引き取られる話を断り、さくらの祖父・ヴィクターの後見の下でノエルと二人きりの生活に入る。怠惰な生活態度ゆえ、その間に大分庶民的な嗜好に変化してしまうが、同時に遺産を巡った一族間のトラブルが続発し絶えず狙われる立場であり、恭也と知り合ったのは親族の放った刺客に階段の上から突き落とされたのがきっかけという有様だった。
このように、幼少期から人の汚い部分ばかり見てしまったが、しかし、忍と同じように人間離れした恭也と知り会ったことは彼女の性格に好影響を与え、明るい性格が引き出されることになる。恭也もお互いの抱える闇の部分に共鳴し、永年彼女を悩ませていた遺産トラブルも恭也とノエルの文字通りの奮闘である程度の蹴りがつく。高校卒業後は恭也と同じ大学に進学。海鳴を離れたフィアッセの代わりに「翠屋」チーフウェイトレスの座に納まり、内縁の妻を公言するほど公私にわたって恭也の世話を焼いており、ついには大学3年の秋に恋愛関係に発展する[5]。卒業後に恭也を婿に迎え1男2女をもうける。[6]。
以上、この手のゲームでは異例とも言える「メインヒロインではない公式ヒロイン」の座にあることについて、原作者である都築真紀は、すべての続編は恭也と忍が分かり合ったことの延長線上にある物語であるためと述べているが、以前に恭也には引っ張っていく忍か後ろを付いてきてくれる那美が似合うだろうと語ったこともあり、エンディングの持ち込み方などを見ると、もともとメインヒロインの対抗馬を狙って設定されたキャラである節がある。
ノエル・綺堂・エーアリヒカイト(ノエル・きどう・エーアリヒカイト)
声:海原エレナ
月村忍のメイド。感情を表にはださず、職業意識が非常に高い。両親を失い天涯孤独の忍の養育者兼友人。その正体はとらハシリーズ屈指の戦闘力を有する自動人形であり、機能停止し綺堂さくらの屋敷に眠っていたところを忍に発見され、その手によって修理を受けた。ノエルという名はさくらのクリスマスプレゼントであったことと、シリアル番号が1224であることから付けられた。戸籍上はドイツ出身で綺堂家の血縁ということになっている。
もともとは人よりも長い生涯を送る「夜の一族」の相手をし、時には主人のために狩りもするために作られた機械であるが、ノエルはその中でもエーデリッヒ後期形と言う細部まで人間を模して作られた芸術品。ただし、遺失工学の固まりで修復した忍ですらすべての技術が判っておらず、現存する稼動機体もほとんどない[7]。動力は電気で、1度の充電で最大20時間稼動可能、電流を可変することで人間をはるかに上回る出力が出せる。さらに、腕にブレードを装着して戦闘をする際は「夜の一族」ですら手が出せなくなってしまう上、忍による改造で右腕にロケットパンチを仕込んでいる。主人に対しては絶対戒律で忠誠を尽くすようプログラムされているので、忍やさくら、さらには忍と誓いを立てた後の恭也を主人と認識して行動する。月村家の遺産として分割された財産であったが、忍は唯一の家族として全幅の信頼を置いており、二人は強い絆で結ばれている。
遺失工学である彼女の技術は金額に換算すると莫大なものになるが、忍のような専門家でなければ再構成ができない繊細な技術でもある。しかし、それでも彼女の技術がもたらす富を狙う者によりたびたび忍と共に襲われており、刺客として同型の自動人形を送り込まれた忍を護って大破してしまう。『とらハ3』本編ではその後、長期に渡って機能停止してしまったことになっているが、実際には1年経たずに職務に復帰したものの、極秘事項であった機械であることについてはバレてしまった。
職業意識が高く感情に乏しいのが欠点で、これと言った趣味もなく淡々と月村家に仕えていたが、後に恭也を相手に始めた囲碁 に凝りだす。これは、なのはがノエルが一種のコンピューターであることを逆手に取ってさくらと二人で提案したものだが、機能として何でもそつなくこなすノエルにとっては演算機能をフル活用する思考系のゲームはツボにはまったらしい。

サブキャラクター
高町 桃子(たかまち ももこ)
声:藤澤暁
恭也の母。喫茶店「翠屋」の店主。中学卒業後専門学校に通い、海外での武者修行を経た一流のパティシエで、シュークリームは絶品(相川真一郎と野々村小鳥が二人がかりで再現を試みて失敗したほど)。若くして東京のホテルのチーフパティシエに抜擢されたが、海鳴のホテルに応援で来た際に高町士郎と恋に落ち結婚する。士郎没後は居候を迎え入れるなど複雑な大家族になってしまった高町家を束ねる扇の要。関西生まれ(ただし標準語で話す)でノリが良く、ポップな性格の持ち主。子供3人の母親だがまだ33歳[8]。要するに高町三兄妹のうち実子はなのはのみ。『とらハ3』本編では攻略できない[9]。めったに怒らないが本気で怒り出すと相手に反省を促す不思議な威圧感を持ち、とても怖く、士郎でも頭が上がらなかった。
高町 なのは(たかまち なのは)
声:北都南
恭也の妹。私立聖祥大学付属小学校2年生。高町家の中で一番機械の扱いにたけている。高町家ヒエラルキーのトップらしい。平和主義で戦う力を持たない[10]が、周りの喧嘩や暴力に厳しく、すぐに喧嘩に走る晶とレンをよく叱っている。普段は比較的おとなしい少女だが、ここぞと言う時の押しの強さや行動力、剣幕の強さは桃子譲りである[11]。3本編では攻略できないが、本編のおまけシナリオやアニメ版なのはの原型たる『リリカルおもちゃ箱』では彼女が主人公に据えられている。本作中では感じるままに行動する無邪気で自然体な幼い妹という側面が強い。まだ漠然とではあるが母のようになって「翠屋」を継ぎたいと思っており、料理番組を欠かさず熱心に見ている。
春原七瀬の項の記述のとおり、実は企画の初期段階では恭也の妹は転生した春原七瀬が務める予定であり、高町なのはというキャラクターは存在していなかった。しかし後に、『ラブラブおもちゃ箱』で掘り下げていた春原七瀬のキャラクター性を尊重して恭也の妹に転生させることを取りやめ春原七瀬の性格を下地にしつつも設定を変更し、攻略を視野に入れないかわいく幼い、本当に純粋に実の妹をコンセプトとした「ふつうに真面目で優しい子」の新キャラクター、高町なのはが誕生することとなった。
魔法少女リリカルなのは
私立聖祥大学付属小学校3年生。本作のヒロイン。平和な日常をおくっていたが、ある日拾った赤い宝石・レイジングハート[12]の導きと、リンディ・ハラオウンの嘆願により、魔法少女をやることになってしまう。人の記憶を吸い取って力にするイデアシードを回収する目的を持つが、その記憶をめぐって、クロノと対立することになる。だが魔法少女の仕事とは別にクロノと出会い、彼が記憶を集めている少年とは同一人物だと気づかないまま、彼と「友達」になり、次第に恋へ落ちていく。本編中では一部選択肢にもよるが、クロノにじゃれついたり甘えたりと女の子らしく恋愛に対してそれなりに積極的な一面を見ることができる。また、歳相応に無邪気に感情を体で表していた前作と異なり、冒頭の宿題の作文で「なのはもさすがに分別ざかり」と自ら書いているように、本作では人生についていろいろ考えるなど多少大人びた面を見せている。
アリサとの別れを経て「悲しい記憶は、それが大切なことだったからこそ悲しい」という信念を持っており、それがイデアシードを巡ってクロノと対立していた理由であった。
最終話ではイデアシードを自身に用いてひとり犠牲になろうとするクロノを一心に説得し、大いなる災い「ヒドゥン[13]」にクロノとともに対峙する。なのはとクロノの協力でイデアシードの力無くしてこれの撃退に成功し、無事に帰還を果たすも次元災害の撃退という大きな負荷によりレイジングハートは力を使い果たして永久停止してしまい、なのはの中の魔法の力も時とともに薄れていった。
全13話構成の第8話の段階ですでにクロノへの好意を抱いていたのだが、その気持ちを明確に「好き」という言葉にしたのは最終話で二人に別れが訪れるその時であった。離れている間もその気持ちを一途に持ち続け、クロノとの再会後は恋する少女としてよりいっそう積極的に振る舞うようになっていた。
なお、不破の遺伝子の効果のためか成長後の15歳時における設定では胸は小さめであることがクロノのモノローグから読み取れる。都築真紀の公式ホームページにもそれを示唆するコメントがある。
別れ際にクロノとリンディにそれぞれリボンを渡すが『お正月だよ全員集合』や『とらハ3OVA』の時点ではまだツーテールを続けており、またクロノとの再会時には髪をサイドポニーに纏めている。
アニメ版と同じく精神年齢はかなり高いが、こちらでは達観した観点を持ったり凛々しい雰囲気を纏うこともなく、魔法少女となった後も等身大のいたって普通の女の子である。
久遠(くおん)
声:音乃菜摘
神咲那美が飼う子狐。かなり人見知りが激しくすぐ物陰に隠れるが、毎日神社に餌をもって通い詰めた高町なのはの熱意に押されてなのはに懐き、後に親友となる。その正体は神咲薫によって異能力の大部分が封じられた妖狐。ときおり子供姿に変身する。大福、油揚げ、甘酒が大好物。
その正体は300年前から生き続ける妖狐だが、最初から妖狐だったわけではなく、なぜか成長しないまま歳を重ね、異能力を身につける変化と化してしまった。本来は臆病だが妙に人懐っこく、かつ純真な性格の子狐。性別は雌で、人間形態を取るとき一見巫女のような格好をしているのは最初に出会ったみつという巫女を真似たもの。また久遠という名は次に出会った恋人である弥太という売薬商の少年に与えられた。人間形態は大人と子供にモードチェンジが可能で、能力や知能レベルも変身程度によって変化する。変身しても耳と尻尾が残ってしまうが、尻尾については子供モードだと1本、大人モードになると5本ある。天候操作や雷撃、夢写しなど妖狐としての数々の特殊能力があり、その力が破壊に向けられると周囲を100年にも渡り草木も生えぬ焦土にすることが出来るほどの能力がある。
生まれてしばらく経ったある日、餌を求めてある神社に出入りした際、みつと出会い彼女の友達となるが、みつは神主である親の手で人柱にされ命を落とす。突如姿を消した彼女を探し回るうち怪我をしてしまい、助けを求め人間形態を取ったところに弥太と出会い恋に落ちるが、直後に伝染病が流行り出す。やがて仕事柄免疫があった弥太だけ伝染病にかからないことに対して村人が疑心暗鬼に陥ってしまい、神主の神託で彼も生贄に捧げられてしまう。その一部始終を見てしまった久遠は神職という存在に激しい怨念を抱き、理性を失い全国の寺社仏閣を雷撃で無差別に破壊して回り、そして多くの犠牲のもとで一度封印されていた。ところが約10年前に封が解けて復活してしまい、その際、那美の両親と「神咲真鳴流」の伝承者であった葉弓の祖母・亜弓が命を落とし、薫の先代の「神咲一灯流」伝承者である和音も引退に追い込まれた。
薫のかけた封により子狐形態に固定されており、異能力は子供姿への変身と簡単な雷撃を放つ程度に押さえ込まれている。しかしその封は時限的なもので、久遠の処分を委ねられた那美はその間に本来の純粋な心を取り戻させようと教育していた。だが、再封印の自信がなかった薫は以前から封の切れる前に久遠を殺すつもりでいたが、いざ決行の際、恭也に邪魔されているうちに封が切れ、一同絶望的な戦いを強いられてしまう。最後は久遠との絆を信じ那美が鎮魂術を駆使した結果、久遠から祟りを分離することに成功、皆が辛くも生き延びる。
祟り狐でなくなった後はなのはの教育により片言ながら言葉がしゃべれるようになり、また大人形態にも自由に変身出来るようになるが、すぐ空腹になるとの理由で通常は子供姿を取る。なのはとの絆も深まり、翌年春には魔法少女と化したなのはのサポート役を買って出るが、その件については「魔法少女リリカルなのは」の項を参照のこと。やがて那美の大学卒業とともに久遠も海鳴を離れ、十六夜のように主とともに退魔の仕事で全国を飛び回ることとなる。
魔法少女リリカルなのは
なのはの親友の妖狐。魔法少女につきものの「不思議なお供のペット」役となる。神咲那美により封印が解かれ、『とらハ3』本編では不慣れだった言葉と力のコントロールも覚え、移動手段(飛行魔法など)や攻撃魔法を持たないなのはをサポートをする。とくに「夢移し」の能力は本作においても重要な役割を果たす。レイジングハートに触れたことでイデアシードの気配を感知する能力を得る。
人間形態への変身は自由自在となったが燃費や2本足はバランスがとり辛いなどの理由で普段は狐形態をとっている。動物好きの寮生に触られに行ったりなのはとクロノを二人きりにしたりと、狐ながらに色々と気を遣って生きていたりする。
赤星 勇吾(あかほし ゆうご)
声:三崎充
港町の寿司屋の息子で、現在は晶の実家の近所で一人暮らし。高町恭也の数少ない友人の一人で、復学した中学2年より5年連続同クラスの腐れ縁。長身で爽やかな好青年を絵に描いたような人物で、朴訥だが美点を見つけると馬鹿正直に褒めてしまう性格から異性からの人気が高い。また成績も優秀で委員会にも所属するなど、典型的な優等生である。
しかしひ弱な秀才という訳ではなく、剣道部の主将で「草間一刀流」という剣道を修め、県内ではトップ、全国大会でもベスト16まで行った実力の持ち主。その太刀筋は豪剣で打撃の重さでは恭也を上回る。剣道部ではこの時代の女子主将である藤代以外、実力差がありすぎてまともに練習出来ないことから、恭也と手合わせをするためしばしば高町家にやって来ており、恭也や美由希と対戦する時は防具をつけずに蹴りもありという“俺達ルール”で仕合っている。
高校卒業後は恭也や忍とは別の大学に進学するが、高町家との家族ぐるみの付き合いは続いており、場合によっては翠屋も手伝ったりしている。
高町 士郎(たかまち しろう)
声:三崎充 ※OVAでは一条和矢
桃子の夫で恭也、美由希、なのはの父。御神流の師範。旧姓は不破で、桃子と結婚した際、子供2人と共に改姓している。かつて世界各地を放浪していたが、SPの仕事中に殉職する。なお、アニメ版なのはでは同じ事件で重傷を負うも生還を果たした。
御神 美沙斗(みかみ みさと)
声:佐藤亜美 ※OVAでは斎賀みつき
暗殺者。御神流の正当なる使い手。御神流・裏も使いこなす。自身の目的のためにテロリストに参加している。目的のために目的以外の全てを捨てた女。
実は高町美由希の実母。不破(高町)士郎の妹で、恭也・なのは兄妹からすると叔母にあたる。幼少期から親戚の御神静馬にあこがれ恋心を募らせるが、次期御神家当主である静馬は名家の跡取りとして次々と見合い話が舞い込んでいて、彼女はそれを複雑な思いで眺めるしかなかった。ところが静馬は見合い話を次々と断り、そして美沙斗が16歳の誕生日を迎えたその日にプロポーズ、結果、高校を中退のうえ結婚し17歳にして設けたのが美由希である。後年、神咲那美が美由希の母は二人とも若いと驚いたが、計算上『とらハ3』開始時点で32歳となるため実は桃子よりも若い。
従来より御神流の表と裏の関係にあたる御神家と不破家は幾度も結婚を重ね、関係を密にしてきた間柄だった。そのため美由希は両親の婚姻を政略結婚と思い込み嫌悪していたが、実際は上述のように恋愛結婚であった。だが、幸せな時間は数年にしてテロ組織「龍」に御神一族を根絶やしされたことでピリオドを打ち、最愛の夫を奪われた悲しみのあまり激しい復讐心にとらわれた彼女は一人娘を兄・士郎に託し闇社会に身を投じた。
本来美沙斗は古風な教育を受けたしとやかな性格であり、自らは剣の家の娘として実家の御神流・裏をマスターしていたが美由希を剣士としては育てたくなかった。しかし、復讐の過程で逆に「龍」に利用されてしまいクリステラ親子を襲撃するが、護衛についていた美由希の存在に少なからぬ戸惑いを覚え、そして潜在能力の一端を見せつけた美由希の前に敗れ去る。その際、実母と気付いた娘の必死の説得で闇社会から足を洗うことを約束し、陣内啓吾の下へ渡って香港国際警防隊隊員として表から「龍」を追い詰めることに方針を変える。実力主義の香港警防では無類の戦闘力で短期間に頭角を現し、『とらハ3OVA』の頃には第4部隊長と要職の地位にある。
美由希が恭也より御神流皆伝を認められた後は彼女が指導にあたり、自らが得意とする突き技を伝授し美由希を完成させるが、それは一度娘を捨てた母として、せめてもの償いであった。
ティオレ・クリステラ
声:北条明日香 ※OVAでは斉藤恵理
フィアッセの母親。「世紀の歌姫」の通称を持つ世界的オペラ歌手。現在は高齢のため第一線を退き、イギリスで少数精鋭の音楽学校、クリステラソングスクールの校長として後進の指導にあたる。戦乱の中東に生まれ、幼い頃に大変な苦労をしたうえ、なかなか子供に恵まれなかったことから慈善活動に熱心。なお、夫が大の親日家との事もあり、彼女も日本語をしゃべることが出来る。すでに死期を悟っており、『とらハ3OVA』の前年に逝去する。
フィリス・矢沢(フィリス・やざわ)
声:音乃菜摘
海鳴大学附属病院G号棟研究員。専門はカウンセリングおよび遺伝子学。『とらハ2』リスティの妹で、初名フィリス・T・クロフォード。ロングヘアーであることを除けば容姿はリスティと瓜二つ。『とらハ2』の後、仁村知佳の主治医、矢沢医師の養子となり若くして医者となる。『とらハ3』開始時に海鳴大学病院に赴任しフィアッセの担当医となるが、怪我の治療のため恭也や美由希の整体(フィリスマジックとまで言われる)も担当したことから高町家全員の主治医となる。がさつに育ってしまったリスティとは正反対に几帳面にして繊細。しかも給料が良いせいか、安月給のリスティにはよくたかられている。甘党でココアが大好物。2本編では敵役、3本編ではサブキャラクターであったが高い人気を集め、『リリカルおもちゃ箱』で恭也の8人目のヒロインに昇格する。
実はリスティの遺伝子をもとに作成されたクローンで、遺伝学上では姉妹でなく親子となる。HGSとしてのコードナンバーはLC-23。保有するフィンはリスティ同様の昆虫状の光の羽で、名称は「トライウィングスr」。人体兵器として“試作”されたリスティからメンテナンスを不要にした量産版にあたり、しかも当初は名前すら持たなかった。彼女は指揮官として作成されたためかHGSとしての能力に秀でたものはなく、転送能力も自分以外のものを転送する「トランスポート」と、ものを引き寄せる「アポート」が可能なものの、共にごく微細なものしか扱えない。代わりに知能はセルフィを含めた三姉妹ではもっとも高い。
もともとリスティのクローンは『とらハ2』開始の年に「劉機関」の北海道の施設で14体作製され、胚細胞時代から育成器にかけられリスティと同い年に設定されて出生する。訓練と称して姉妹間で殺し合い、最後まで生き残ったフィリスとセルフィは『とらハ2』2年目の1月(『とらハ3』の5年前)にリスティと仁村知佳の捕獲のためさざなみ寮を襲撃するが、二人の反撃及び陣内啓吾による「劉機関」摘発で行き場を無くし、実情を知らずにリスティのメンテナンスに協力してしまった矢沢医師が責任を感じて引き取ったとの経緯がある。こうした余りにも重い過去は恭也をして絶句させたほど。矢沢医師に引き取られた後、アメリカに留学し飛び級を重ね弱冠20歳[14]にして医師免許と博士号を取ってしまい、『とらハ3』開始時に海鳴大学に採用される。医者になったのは養父の影響ばかりでなく、こうしたとんでもない過去の反動に依拠するところが大きい。彼女に言わせると、人を殺すために作られた命だからこそ、人を救うために能力を使うことで製作者に対し復讐しているのだ、と言う。ただ、現在は大分癒えたとは言え、やはり当時のトラウマは残っており、極端なまでに闇夜を怖がり一人での当直夜勤を嫌がる。
リスティとは遺伝子構成が全く同じだが、養母である矢沢夫人の薫陶を受け姉とは正反対な性格に育つ。また、本人は動物好きだが、薬の匂いが警戒心をあおるせいか、動物にはことごとく嫌われる点も正反対。リスティがフィンランド人なので一応彼女もフィンランド人ということになるが、北海道生まれで保護された後は静岡の研究機関で基礎教育を受けているため精神的には日本人。出生間もない頃から圧縮学習であらゆる知識を詰め込まされたため一応英語は理解するが、英語圏での生活はわずかにアメリカ留学時の数年のみのため、アイリーンによると発音が悪いという。日本での生活に慣れきってしまい、セルフィを訪ねてニューヨークに行った時には言葉に不安を隠さないなど、ある意味、フィアッセ以上に外国人らしくない外国人である。
アイリーン・ノア
声:永見はるか(『リリカルおもちゃ箱』では楠鈴音)
初出は『とらハ3』だが『リリカルおもちゃ箱』以降、本格的に登場。クリステラソングスクールの卒業生で、「若き天才」の通り名を持つアイルランド系アメリカ人の歌手。年齢はフィアッセより1歳年上。性格はちょっと荒っぽい姉御肌で活動的。幼少時に自動車事故で両親を失い、祖母の紹介で同世代の少女が居るクリステラ家で養育を受ける。そのためフィアッセとは事実上姉妹のような関係で、クリステラ家の家庭方針に則り彼女も日本語教育を施され、そしてソングスクールにも入学する。幼少時、入退院を繰り返していたフィアッセを病院から連れ出しロンドン市内で遊びまわったり、彼女に付き添い活動拠点を日本に移して同居するなど、ある意味フィアッセの保護者代理のような存在で、公私ともに彼女を支えている。
『とらハ2』と『とらハ3』の間にデビュー済で、世間的にはエレガントイメージで売り出されているが、本人はその活動的な性格から余りこれを好んでおらず、私生活は女性服嫌いでロック少年のようなファッションを押し通す。そのため、すでに世界的有名人であるにも関わらず、イメージのギャップから街中では案外本人とは気付かれていない。『リリカルおもちゃ箱』の年のスクールの世界ツアーで一行と共に離日。『とらハ3OVA』の頃にはクリステラソングスクール講師の地位にある。なお、この時代は人前の手前があるので服装はシンプルなデザインの女性服を着るようになっている。
幼少時の体験からやはり慈善活動には熱心で、良く病院に行っては長期入院患者を見舞うことを日課とする。ただし本人はそれを知られることを嫌がり、周囲に彼氏とのデートと言って誤魔化している。『とらハ3OVA』の時代も、脅迫を受けつつもツアーを強行しようとしたフィアッセを校内で唯一支持し、美由希と共にエリスの説得にあたった。
アリサ・ローウェル
声:北条明日香
本編でなく隠しシナリオ『花咲くころに会いましょう』で登場。高町なのはが出会い友達になる、とあるビルの地縛霊の少女。恐らくとらハシリーズで最も不幸なキャラクター。その埋め合わせか、アニメ版なのはでは姓も変えられ、なのはの親友となっている(無論生きている、詳しくはこちらを参照)。
彼女の生前は孤児で、しかもIQ200の天才児。なのはの通う聖祥大学付属小学校の数年先輩であった。しかし秀才すぎたうえに日本人でなかったことから子供特有の排他感情で孤立してしまっており、彼女と仲が良かったのは僅かに塾の先生だけだった。『とらハ3』の2年前に拉致・輪姦され、挙句に殺されてしまう。その悔しさゆえに彼女は地縛霊になってしまい、犯人全員を呪い殺す。
しかし、まだ心残りがあったため成仏できなかったところでなのはと久遠に出会う。やがて3人は友達になるが、あるとき綺堂さくらがこの事に気付いてしまい、相川真一郎と春原七瀬の二の舞を心配して強制的に成仏させようとするが、すでにアリサの心残りが消えていたことに気付いていた久遠の機転で、すんでのところで自主的に昇天する。その彼女の心残りとは、自らのことを泣いてくれる友達が欲しかった、という願いであった。なのはは彼女の無念をはらし、成仏を見届けたことでまた一歩、大人になった。その影響はミニシナリオ版『魔法少女リリカルなのは』において随所に見ることができる。
エリス・マクガーレン
声:石松千恵美
『とらハ3OVA』で登場。初出はドラマCD版。高町恭也とフィアッセのもう一人の幼馴染。左利き。2挺の拳銃を同時に操ることの出来るガン・ウーマン。高町士郎が死んだ事件でやはり父を亡くしたため[15]、若くしてセキュリティ会社を継ぎ、クリステラソングスクールの警備を担当する。性格は正義感・責任感が強い努力家である反面、極めて堅物でかつ融通の利かない一面があり、フィアッセが脅迫を受け恭也と美由希がイギリスに駆けつけた時、仕事の邪魔をするなと冷淡な態度で迎える。
こうした性格が形成された背景にはプロ意識によるものもあるのだが、実は士郎が死んだ事件の際、騙されて爆弾を運搬してしまったことがトラウマになっているため。さらに今一つの理由に彼女の恭也に対する恋心の裏返しという側面もあり、物語の最後で想いを吐露するが、すでに恭也は忍と恋愛関係にあり受け入れられることなく終わった。
銃器の扱いには長けるのだが、射程の問題から接近戦に対する弱点をも抱え、高等な戦闘能力者が相手だと意外に無力。当初は刀剣を「時代遅れの武器」と考えていたが、接近戦を得意とする恭也や美由希に度々助けられたことで御神流に対する認識を改め、協力を求めることとなる。最終的には恭也とコンビで一時誘拐されたフィアッセを奪還するが、その犯人が士郎殺害実行犯であった。

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